三方よし。

 

三方よしとする人を最近見かけません。

残念なことです。

 

自分たちの利得や

権利を最大限獲得することに

何の疑いも持っていない人が

多いような気がします。

この傾向は

団塊の世代に多いような気がします。

うっとおしい 笑

 

自分たちが得をする

自分たちが最大限権利を享受する。

 

考え方としては悪くないと思います。

しかし

最近思うのです。

 

誰かが楽をしたり

誰かが得をしている陰で

必ず誰かが苦労していたり

誰かが損をしている。

 

わかりやすい例で言うと

安く良いサービスとよく言います。

確かに

そんな

サービスがあれば

皆さん受けたいでしょう。

私も受けたいです。

 

しかし

安い賃金で

毎日喜んで働く人って

多いのでしょうか?

 

安いということは

お給料が少なかったり

サービス残業などを

強いられている人がいる可能性が

高いと思うのです。

 

対価の少ない仕事を

誰かがやっているから安いと思うのです。

 

それ以外で安い理由は

手抜きをしている。

これに尽きると思います。

 

ファーストリテイリングユニクロ)は

低労働賃金の国

バングラデッシュ等)の人々を

搾取して

安く商品を提供しているという批判を浴びました。

ブラック企業として

元店員と

裁判沙汰になったこともあります。

 

一時

商品の価格を上げて

社員のお給料を上げたり

低労働賃金の国々の人の賃金を

引き上げるチャレンジをしました。

 

素晴らしいチャレンジでしたが

少し高くなった商品を買う人は

減りました。

柳井さんは失敗を認め

今は元に戻りつつあります。

 

一方だけ良いということは

搾取を意味します。

循環しません。

 

搾取は格差を生み

様々な弊害を生みます。

 

搾取されっ放しだと

疲弊していきます。

 

倒れるか

反旗を翻すしかなくなります。

 

商売の世界で考えてみる

とわかり易いかもしれません。

 

労働者は消費者でもあります。

あまりにも低賃金だと

物が買えません。

購買力がない。

 

ということは商品が売れない。

ということは

デフレ圧力が強まる。

会社赤字覚悟で商品売る

社員に犠牲を強いる。

 

デフレスパイラル

 

これは持続可能な経済活動なのでしょうか?

 

日本で起きているのは

正にこのデフレスパイラルだと思います。

 

いくら

アベノミクスだと力強く叫んでも

多くの人は

その恩恵を

実感することはできません。

 

一方よしだからだと思います。

 

自分たちの子供が大人になるわけです。

 

先細りする社会にしてしまうと

子供達の未来はどうなるのでしょうか?

 

私は

このままの状態で進んでいくと

ポジティブな未来を

イメージすることができません。

 

できれば

子供達に

そこそこ

明るい未来を提供したいと思っています。

 

それには

やはり

三方よしの精神で

自分と周りの人たちが

良い方向を目指していく

必要があると思います。

 

誰かの立つ瀬を

奪ってまで

生きていくのではなく

みんなの立つ瀬が

少しずつある社会の方が

そこそこの未来があるように思うのです。

 

それぞれの利が少しずつある社会の方が

持続する社会として機能するように思うのです。

 

皆さんはどう思いますか?